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2024年12月23日月曜日

轟神社由緒記/梅枝 興栄/轟神社社務所/1986年刊

特徴

  • B5版21ページのモノクロ冊子です。海南町の轟九十九滝を訪問時に著者である轟神社の当時の第十九代の宮司 梅枝氏からたまたま直接頂けたものです。
  • 再発行されたもののようですが、非売品であり、現在、入手は困難だと思われます。
  • 表紙は虹のかかった本滝の滝壺の写真、裏表紙は二重の滝のカラ―写真です。
  • 轟神社・轟瀧古絵図が載っており、現在、渓谷の入り口にある看板はこの絵図を簡略化されたもののようです。
  • 祭神の説明、轟神社略記、轟大明神由来書、本殿の説明、関連する和歌や漢詩が載せられています。
  • 霊験あらたかな事を示すものとして、滝壺の神輿の写真に写り込んだ霊火と江戸時代の寛政の頃に時々見られたUFOらしき飛行物体の記述があることです。前者は神輿がしっかり写っているのに、霊火は動いていたため、尾を引くようにブレて写っています。UFOらしきものは雷鳴のように震動し、傘のような円火が夜空を飛行する時は昼間のように明るくなったといいます。

掲載滝…轟神社・轟瀧古絵図に記載されている滝は以下の通りです。

図中に滝の画と名前が記されている滝…下流から順にですが、順序が明確でないものもあります。また、現在と名前の変わっている滝もあります。

  • 本瀧
  • 清浄ノ瀧
  • 二重ノ瀧
  • 横見ノ瀧
  • 長瀧
  • 丸渕滝
  • 石小屋瀧
  • 大烏瀧小烏瀧
  • 柱瀧
  • 千渕ノ瀧 
  • 鍋割瀧

図中の文に書かれている滝名…王餘魚谷以外の滝のようです。なお、これらと小さな滝々を合わせて轟九十九滝を呼称するとあります。

  • (名)稲ノ瀧…現在、稲井戸の滝と呼ばれる滝かも知れません。稲の字は潰れており、読み間違いかもしれません。名の字は「ノ名、稲~」なのか「ノ「名稲~」」なのか不明ですが、現在の名が稲井戸の滝であれば、稲ノ瀧が正しそうです。
  • 立岩タキ
  • シライトタキ
  • 白瀧
  • 掛岩瀧…掛の字は潰れており、読み間違いかもしれません。
  • コグリ瀧
  • 大石小屋タキ
  • 大橋タキ
  • ノパリ瀧(あるいは、ノペリ瀧かも)
  • 二見タキ
  • ウズタキ
  • ハラ之タキ(あるいは、ハラえタキかも)
  • 出危タキ
  • 上戸タキ
  • ケヤキ谷タキ
  • 飛磯タキ

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