本来は兄弟(けいてい)滝で、別名は行灯(あんどん)滝です。行灯は時代劇で出てくる昔の照明で木枠に和紙が貼られています。
右の写真奥に細い滝があり、手前の太い滝と合わせて兄弟滝と呼ばれていると思っていましたが、実は下流にも滝があります。
木々に遮られて全体の形が良く分からず、兄弟滝と別な滝だと思っていました。
撮影は2009年6月です。
冬の兄弟滝です。
草が枯れて全体がスッキリ見えて雪化粧しています。
水量も左右の滝の差が小さくなり、バランスが良くなっています。
撮影は2011年1月です。
下流の滝も全体が良く見えるようになっていました。
この写真を見て、この滝の下側の四角っぽい形状が行灯みたいに見える事に気付きました。
つまり、行灯滝の由来は下段のこの滝の形状に由来し、こちらが兄弟滝と呼ばれていたと思われます。
塩原温泉名所図絵によりこの滝がはらから滝、即ち兄弟滝と確認できました(はらからは同一母親の兄弟姉妹)。木々が繁ると見にくいことからいつしか上流の滝が兄弟滝と認識されたと推測します。上の滝は母滝だと図絵には記載されています。父滝があって母滝がなかった理由も説明できます。なお、図絵には小太郎ヶ淵のある場所が父滝とあります。こんな落差で誰が落命できるのかという疑問も落差がある時の絵葉書で氷解しました。
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