☆日本の滝100選の滝の中でも日本一の高さを誇る滝です。4段の滝で最下段が126mで最も高さがあります。
立山黒部ジオパークの立山エリアのジオサイトの一つです。
右に見えているハンノキ滝は増水時の限定滝で、別名、阿吽(あうん)の滝ですが、阿吽の呼吸ともいうように二つで一対のものを指すため、☆称名滝とハンノキ滝が揃って初めて阿吽が成り立ち、ハンノキ滝単体で阿吽の滝というのは間違いでしょう。ちなみに仁王像等で阿が口を開いた形、吽が口を閉じた形で、それぞれが世界の始まりと終わりを意味します。いつでも始まりがあって終わりがあるので、☆称名滝が阿形で、ハンノキ滝が吽形でしょう。
左岸側に近寄って見ると段瀑である事が良く分かります。
上から1段目があり、2段目はこの角度だと隠れていて、少し離れて3段目が落ちており、写真下部の4段目となっています。
最下段の4段目です。
この時期の滝壺付近は滝が巻き起こす滝飛沫と風が凄まじく、結構離れているにも関わらず、橋の上からだとあっという間にびしょびしょになります。そのため、カメラが防水でないと故障の原因となりますし、写真を撮るのも素早く撮らないとレンズがすぐに水滴で一杯になります。
撮影は1995年5月です。
こちらは撮影は2013年9月です。
この時も水量には恵まれました。
最下段の上部がひょんぐり気味で下部の方に段差があるように見えます。この5段目は浸食による経時変化でできたもののようで、まだ正式には4段の滝ですが、5段の滝と云われるのもそう遠い未来ではないのかもしれません。
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