小安(おやす)峡の男滝(明神の滝)です。
現在の滝名は男滝から改名されて明神の滝ですが、以下の説明のため、男滝としています。
小安峡の不動滝の記事で触れたように、かつては対岸の女滝が雄滝でした。そうすると現在、女滝と対のこの男滝は一体、何者ということになります。国土地理院の地図を見ると皆瀬川の右岸に並行して地下水路があり、そこから引き出された人工滝のようです。これだけの規模の滝が季節で枯れてしまう理由も得心がいきます。
もう一つの謎、小安峡には不動滝、薬師滝があるという記述が方々に見受けられますが、この滝が人工滝だとすれば、不動滝に比翼する存在として不動に対する薬師滝と命名されたのではないでしょうか。その名は不動滝と地下水路との間にある薬師堂に由来しているのでしょう。その後、対岸の雄滝と比較して薬師滝が男滝となり、雄滝が女滝に格下げされたのが真相ではないでしょうか。
小安峡の滝群の名前は前の記事のちょうず滝でも触れたように割と簡単に変えられてしまうようで、それが滝名の認識の混乱の元だと思われます。
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