特徴
- 幅13.5cm高さ19.5cm218ページのモノクロ書籍です。日本の滝100選の選考委員の一人である「滝に憑かれた男」の異名を持つ著者の紀行録と滝に関するエッセイ集です。
- 1990年の100選定以前に発行された本のため、まだ滝好きがマイナーな時期であり、写真もまだモノクロです。
- そのため、当時は一般に知られていなかった秘瀑が、その後は一般人でも比較的容易に訪問できるようになった滝がいくつもあり、当時の様子を知る事ができる内容となっています。最近は滝ブームの下火や度重なる台風被害などで、自然の状態に戻りつつある滝も多いようです。
- 第一章「滝から滝へ」は春から冬に分けて、滝の紀行録となっています。第二章「滝の話」はⅠ~Ⅲに分けた滝にまつわるエッセイ集となっています。
第一章「滝から滝へ」の記事と滝名は以下の通りです(掲載順)。滝の太字は写真が掲載されているものです。
春
- はじめての滝…北精進ヶ滝(山梨県北杜市)
- 二つの名を持つ滝…苗名の滝(新潟県妙高市)
- 西表島のマリュドゥの滝(沖縄県竹富町)
夏
- 日光第一の秘瀑・赤岩の滝(栃木県日光市)
- 忘れ去られた名瀑・根尾の滝(岐阜県下呂市)
- 大杉谷とオオヤマネコ…堂倉の滝・与八郎の滝・隠れ滝・光の滝・七ツ釜の滝・ニコニコ滝・獅子淵・千尋の滝(三重県大台町)
- 大峰山中遭難行…笹の滝・不動七重の滝(奈良県十津川村・下北山村)
- 牧水のふるさと近くに落ちる矢研の滝(宮崎県都農町)
- 背戸峨廊の滝々…トッカケの滝、他(福島県いわき市)
- 狐につままれた滝…米子不動 不動の滝・権現の滝(長野県須坂市)
- 霊峰白山の白水の滝(岐阜県白川村)
- 称名の滝と「悪城の壁」…称名の滝・ハンノキ滝(富山県立山町)
- 東京の滝々はいま…目黒不動の独鈷の滝・等々力渓谷不動の滝(東京都区内)
秋
- 南ア林道と藪沢の大滝(長野県伊那市)
- 恐怖の中で見た賀老の滝(北海道島牧村)
- 抱返り渓谷と回顧の滝(秋田県仙北市)
- 秘湯滑川温泉と大滝…滑川大滝(山形県米沢市)
- 蔵王の紅葉と滝々…不帰の滝(宮城県蔵王町)
冬
- 草津山中の秘瀑・常布の滝(群馬県草津町)
- 「奇絶妙絶」の不動大滝(群馬県前橋市)
- 冬の赤薙の滝に落ちる(山梨県北杜市)
- 厳冬の霧ヶ滝(兵庫県新温泉町)
- 御来光瀑に初日の出を見た(愛媛県久万高原町)
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